danyromero’s diary

小説のレビューおよび、時々お酒のウンチクもアップしています。

オレたち花のバブル組

半沢の同期の近藤が統合失調症を克服し、最前線に戻ってきました。今作では精神の病を患った近藤が復活できるのかがずっと気になっていました。ただひたすら辛いだけの環境、耐えるだけの関係にピリオドを打てたのは、近藤が元来、持っている闘争心であったのだと思います。私自身も社会に出てからは、上司に遠慮し、何か言われれば穏便に済ませようとし、八方塞りの時期がありました。しかし、それを打開することができたのは、元来、持っていた闘争心でした。恐怖を前にしても勇気を振りしぼって前に出ていく近藤の姿に感動しました。 

オレたち花のバブル組 (文春文庫)

オレたち花のバブル組 (文春文庫)

 

読了日:2014年3月23日 著者:池井戸潤