danyromero’s diary

小説のレビューおよび、時々お酒のウンチクもアップしています。

銀行総務特命

『不祥事』を読み終わった際、『銀行総務特命』も期待して読んでみたい旨のコメントを書きましたが、本作はミステリー感やシリアスさもあり、とても面白く期待以上の作品でした。何かと目の敵にされている総務特命の指宿。"第6話の特命対特命"では、人事部のエース星川と人事部長と対決(面談)するシーンがありますが、指宿の自身の保身など関係なく真相を暴くという一事のために敢然と立ち向かう姿、そして、最後の直接対決で真相を暴く様は、半沢直樹を彷彿させ、共感が持てました。まだ読んでいない残りの短編集『銀行狐』も楽しみです。 

銀行総務特命 (講談社文庫)

銀行総務特命 (講談社文庫)

 

読了日:2014年5月10日 著者:池井戸潤