danyromero’s diary

小説のレビューおよび、時々お酒のウンチクもアップしています。

BT’63

池井戸作品の代表作である「半沢直樹シリーズ」、「下町ロケット」等を読んできましたが、本「BT'63」が私が読んだ池井戸作品の中で一番面白く、一番よかったと思った作品でした。口下手で決して器用な生き方ができない史郎ですが、強い正義感と忍耐力を併せ持ち、心から愛する人達を必死で救い上げようとするその姿には感動しました。様々襲ってくる困難を見るに付け、思わず、もう止めてくれと感情移入してしまうほどでした。真の男とは、史郎のように、不平不満を言わず、忍耐強く生き、我慢が効く男のことをいうのではないでしょうか。

BT’63(上) (講談社文庫)

BT’63(上) (講談社文庫)

 

 

 

BT’63(下) (講談社文庫)

BT’63(下) (講談社文庫)

 

読了日:2014年6月1日 著者:池井戸潤