6時間後に君は死ぬ
本作ではタイトルの『6時間後に君は死ぬ』と『3時間後に僕は死ぬ』の2作が非常に面白かったです。
圭司には、死に到達するまでに幾つかのビジョンが見えます。このビジョンのうちの一つでも変えられれば、未来は変えられると信じ、あらゆる策を講じていきますが、ことごとく失敗し、ときには絶望すら感じます。
未来は少しも変えられない。そして死への時間は刻一刻と経過していく。だけど決してあきらめない。何としても未来を変える。こうした展開が読む者の気を引き、最後まで目が離せず、ぐいぐいと引き込まれました。
読了日:2014年9月6日 著者:高野和明
読了後、気分もよく本書に思いを馳せながら、大好きな黒ビール(東京ブラック)を堪能しました!
この『東京ブラック』は、しっかりとした味の濃さと苦みを備えていますが、麦芽の香りがよく、ほどよく調和され、味わい深い黒ビールです。
思いを馳せるのに、ピッタリのひと品です!