出口のない海
初の横山秀夫作品でしたが、完全に引き込まれました。
まず、本作品の舞台が生きたくても生きたい等と言うことが許されない、抗うことができない戦争が舞台であり、その中で、特攻兵器に搭乗しなければならない並木が、必死に生き、必死に考え、死ぬ覚悟を決め、それでも生と死に対して、最後まで葛藤し続けるため、リアリティがあり、引きつけられたのだと思います。
並木が事故で亡くなってしまう為、死の直前に何を思ったかは分かりません。しかしながら、遺書を読んだ沖田が思ったように、並木は敵兵を殺さずに死ねると思い、心静かに死の瞬間を迎えたのだと、私も思います。
読了日:2014年10月13日 著者:池井戸潤
戦火を乗り越え、生き残った人達の多くは仲間を失い、耐えきれない思いを胸にその後の人生を生きたに違いありません。
大切な仲間と会おうと思えば、いつだって会えることができる私は幸せです。
今夜は、シンジケート58/6(俺たちは仲間(シンジケート))を飲みたいと思います。
このシンジケート58/6は、ふくよかな味わいと、やわらかな口当たりが特徴的なウイスキーです。
大切な仲間たちを思い出すのにピッタリなウイスキーです。