クライマーズ・ハイ
非常に読み応えがありました。文章に一切遊びがなく、全ての描写に鬼気迫るものが感じられ、まさに迫真の作品でした。
主人公である悠木の優柔不断さには、何度もじれったさを感じました。しかし、最後の最後に、「俺は新聞を作りたいんだ。新聞紙を作るのはもう真っ平だ。」の一言によって、決してもみ消してはならない、心の叫びの投書を救い上げたシーンは、真の記者魂なるものを見せつけられた思いでした。
もしかすると、横山さん自身が記者時代に感じていた思いを、このシーンにぶつけてみたのではと感じるほど、迫ってくるものがありました。
読了日:2014年11月3日 著者:横山秀夫
衝立岩のてっぺんに立った時、どんな気分になるのか想像してみました。間違いなく、圧倒的な爽快感に浸れるのだろうと思います。
そんな爽快感を思い浮かべていると、すっきり爽やかなビールをすぐに飲みたい気分になってきました。
今夜は、"銀河高原ビール"を飲みたいと思います。
ほどよい麦の香りと、すっきりまろやかな味わいが、大自然の香りや、風の心地よさまでも運んできてくれるような感じがします。