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danyromero’s diary

小説のレビューおよび、時々お酒のウンチクもアップしています。

看守眼

本書では表題の『看守眼』が心に残りました。

29年の歳月を留置管理係として過ごしてきた近藤の内に秘めた情熱、経験で培った確かな観察眼、その観察眼をもって、人を殺めた人間とそうでない人間との違いを見極めるシーンは、理屈では測れない説得力と迫力を感じました。

"陰険"、"気難し屋"のイメージで通っていた近藤ですが、一たび懐に飛び込んでみれば情熱的な男であり、義理堅い一面と洒落た一言も口にする部分に親近感を覚えました。

回想手記が看守にまつわる話ではなく、警察官を志す息子への手紙といった趣の一文とした所がまた粋です。 

看守眼 (新潮文庫)

看守眼 (新潮文庫)

 

 読了日:2015年2月15日 著者:横山秀夫

 

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