今野敏さんの作品を初めて読みました。この作品はシリーズものになっているみたいですね。
本書では主人公の竜崎の人となりが丁寧に描写され、そして、幼馴染である伊丹との関わりを中心とした構成となっており、事件に関わるスリリングさや犯人の心理に迫った描写等は無く、その点においては若干物足りなさを感じました。
しかし、竜崎の原理原則に乗っ取った職務への忠実さ等は好感が持て、更に、伊丹の部屋に乗り込んだシーンからは興味津々となり、完全にのめり込んでしまいました。
第二作以降、竜崎がどんな手腕を発揮してくれるのか楽しみです。
読了日:2015年3月14日 著者:今野敏