本作では、これまでのシリーズのように竜崎が窮地に立たされる程のシーンは無く、そういった意味では緊迫感はあまり感じられませんでした。
しかし、今回は同時発生した複数の事件によって発生した様々なトラブル(人員調整や厚生労働省からのクレーム、伊丹からの要請)を、竜崎の処理能力の高さと問題解決に対する手腕が次々と発揮されたことから臨場感が感じられ、これまでのシリーズとはまた一味違った楽しみを味わうことができました。
本作で野間崎もブレーンの仲間入りをしたようにも思われ、次回作以降どのように関わってくるのか楽しみです。
読了日:2015年4月11日 著者:今野敏