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ソロモンの偽証 第III部 法廷

本『法廷』では、『事件』、『決意』には無かった醍醐味を味わうことができました。

それを味わえたのは、弁護人が被告人の無罪を弁護しているさなかにも関わらず、被告人が犯してきた数々の悪事を暴き、被告人に突きつけ、被告人を恨む人間なら誰でも告発状を書くことができ、告発状を書いたのは誰かという問題は表面的な問題に過ぎないと敢然と言い放ったシーンです。

これによって、三宅樹里の毒気をも昇華させ、法廷が閉幕する寸前に必死に弁護人を免罪へと仕向けるシーンは、まさに、証言は嘘でも言葉には真実がある。と感じさせるものでした。 

ソロモンの偽証 第III部 法廷

ソロモンの偽証 第III部 法廷

 

読了日:2015年7月30日 著者:宮部みゆき

 

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