ソロモンの偽証: 第III部 法廷 下巻 (新潮文庫)
『法廷』に関しては、単行本の方にレビュー済みですので、ここでは、最後に収録されている「負の方程式」についてコメントしたいと思います。
『ペテロの葬列』において、杉村三郎が離婚という憂き目にあい、その時のレビューに腹を括った男の生き様が見てみたい旨のコメントを書きました。
今回、「負の方程式」の中において、杉村三郎が進むべき道を歩み、探偵としての資質を発揮している姿が見れて安心しました。
なお、娘の年齢からすると、離婚後およそ4年の歳月が経過しているようです。その間の経緯を描いた作品を、是非、見てみたいものです。
読了日:2015年8月3日 著者:宮部みゆき