闇の花道―天切り松 闇がたり〈第1巻〉 (集英社文庫)
10年以上ぶりの再読です。
この一年半、池井戸潤、高野和明、横山秀夫、今野敏、宮部みゆきの作品を読んできましたが、ここに至って、無性に本書を再読したくなりました。
それは何故か。本書には、前述の作家さん達でも描き切ることができなかった『真の男の生き様』や『女の心意気』が描かれ、それが胸に深く響くからです。
こうまで胸に響くのは何故なのか。浅田氏の秘めた強い思いなどが真実味を増し、そう感じさせるのか。はたまた、読み手の奥底に眠っている悲しみや切なさが呼び覚まされて、共感させられるのか。
浅田氏に思い知らされます。
読了日:2015年8月8日 著者:浅田次郎