残侠―天切り松 闇がたり〈第2巻〉 (集英社文庫)
「俺ァ男だ、俺ァ男だ」この一文を読んでから10年以上たちますが、今日この日まで、この一文を胸に刻んで生きてきたといっても過言ではありません。
それほどにこの言葉のインパクトは強烈なものでした。苦しい時、悲しい時、心が折れそうな時、打ち負けそうな時、いつだって心の中で「俺ァ男だ」と言い聞かせ、奮い立たせてきました。
この言葉を繰り返すことで、負けてはならない気持ちが湧き、人に媚びず、人に流されず、信念を持って生きてこれたのだと思います。
この言葉をいっときでも忘れれば楽になるでしょうが、そんな気は毛頭ありません。
読了日:2015年8月19日 著者:浅田次郎