モップの魔女は呪文を知ってる (実業之日本社文庫)
キリコシリーズ3作目である本書は、落し込みに対する拘りだったり、捻りが加えられており、前2作よりも力強さを感じる作品でした。
特に『第二病棟の魔女』において、雪美ちゃんの母親がMBPであると考えて間違いないと思わせておきながら、一気・怒涛の謎解きで、事件の真相が父親と看護師の企てであった結末は想定外であり、興味深い作品でした。
『コーヒーを一杯』は僅か38頁ですが、ハラハラドキドキさせる内容となっており、非常に惹き込まれました。
本シリーズは作品が進むにつれて、完成度が高まっていることから、4作目も楽しみです。
読了日:2016年1月10日 著者:近藤史恵