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danyromero’s diary

小説のレビューおよび、時々お酒のウンチクもアップしています。

モップの精と二匹のアルマジロ (実業之日本社文庫)

キリコシリーズの中でも、本書が最もレベルが高い作品だと感じました。

越野友也の謎の行動の真相は何であるのか。途中、二重結婚詐欺などの予測もしましたが、想定外で、ある意味、衝撃的な結末に満足感を得ました。

なお、近藤さんの長編小説は本書を含め、主人公やそれに近い人物が肉体的に甚大な損傷を被る作品が多く(「砂漠の悪魔」や「薔薇を拒む」)、悲劇的だと捉えられる向きもあると思います。

しかし、そんな状況下においても、一縷の望みや一筋の光が垣間見えるところに、近藤さん独自のスタイルが確立されており、実に乙なところです。 

読了日:2016年1月17日 著者:近藤史恵

 

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