加賀恭一郎シリーズである本書ものっけから惹きこまれました。
瀕死の状態でありながら、麒麟像までたどり着き息絶えだいた青柳、その青柳の所持品を持って事故死した容疑者と考えられる八島、被害者・容疑者ともに死人に口なしのため、先の展開が全く読めません。
しかし、期待感を裏切らない本シリーズの面白さを踏まえると、今回も一体どんな落とし込みが待っているのかと惹きづりこまれた次第です。
過去に起きた息子の下級生の事故死と、今回の事件の真相とが徐々にリンクしていく様は、氏ならではの緻密さと落とし込みの巧みさを感じさせます。
読了日:2016年9月19日 著者:東野圭吾