探偵ガリレオ (文春文庫)
加賀恭一郎シリーズを読破し、満を持してガリレオシリーズに突入しました。
シリーズ第一作目である本書では、読む者を唸らせるようなインパクトのある作品はありませんでした。
しかしながら、本書に収録されている5作品は全て科学技術を駆使したトリックであり、科学技術に精通した知識が無ければ成り立たない作品群です。
それを納得できる形のトリックにまとめ上げられているところに作者の力量を感じさせます。
この先には、直木賞受賞作である『容疑者Xの献身』が控えており、一体どのようにグレードアップして、そこへと至るのか興味深いです。
読了日:2016年10月15日 著者:東野圭吾