danyromero’s diary

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禁断の魔術―ガリレオ〈8〉

本書は4話が収録された短編集です。野球好きな私にとって、戦力外通告を受けたかつてのエースにスポットをあてた『曲球る』は興味深い作品でした。

全盛期と現在のフォームとの違いを化学的に分析し、狂いが生じていた感覚をもとに戻す手法には、なるほどと思わせるものがありました。

しかし、幾らフォームを正しても、そこに本人の情熱が戻らなければ、真の復活とはなりません。

その情熱を復活させるため、湯川が奔走し、真の復活のきっかけを与えた部分に、湯川の人間味が感じられ、化学と人情の融合の素晴らしさを感じます。  

禁断の魔術―ガリレオ〈8〉

禁断の魔術―ガリレオ〈8〉

 

読了日:2017年1月28日 著者:東野圭吾  

 

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