街場のメディア論 (光文社新書)
本書で得心したのは第一講です。「適性と天職」は探すものではない。まず仕事をする。そのうちに自分にどんな適性や潜在能力があるのかが分かってくる。
そして、与えられた条件のもとで最高のパフォーマンスを発揮するように、自分自身の潜在能力を選択的に開花させる。
その能力が爆発的に開花するのは、切迫した他者からの懇請によって起こるものであると捉えました。
振り返って、自分自身の社会人人生で大きな力を発揮できたとき、確かにこの状況に近いプロセスが踏まれていたのを思い出した次第です。
著者の父性愛の話、いい話だと思いました。
読了日:2018年7月15日 著者:内田 樹