danyromero’s diary

小説のレビューおよび、時々お酒のウンチクもアップしています。

64(ロクヨン)

本書で気になった点は幾つかあります。

近くの親類宅までの間に少女がどのように誘拐されたのか?誘拐犯との接点や関連性が希薄すぎないか?誘拐犯が半分食べてしまった手紙には本当のところ何が書かれていたのか?

それにも拘わらず、濃密な充足感を感じます。文書全体に暗雲立ち込めてる感があり、引き付けられます。そして、ロクヨンの模倣犯を追跡している最中において、ロクヨンの犯人に行き当たる様が開示されるシーン(あ行からま行まで無言電話を掛け続け、犯人の声に行き当たったシーン)に思わず唸りました。

横山さんここまで考えるのかと。

64(ロクヨン)

64(ロクヨン)

 

読了日:2015年1月29日 著者:横山秀夫

 

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