danyromero’s diary

小説のレビューおよび、時々お酒のウンチクもアップしています。

2018-01-01から1年間の記事一覧

楽園 上 (文春文庫)

1年前『模倣犯』を読んだものの、あまりに救いようがない内容に途中で断念しました。そのとき以来の宮部作品です。 読み始めてみると、なにやら本書も救いようのない雰囲気が感じられ、もやもやを抱えながら読み進めていました。 しかし、滋子が萩谷等のこ…

ようこそ、わが家へ (小学館文庫)

本書は長年積読となっていましたが読み終えて一言、面白かった!なぜもっと早く読まなかったのだろうかと、いまさらながら後悔しています。 表題を目にしたとき、なんとなくほのぼのした物語なのだろうと先入観を持ってしまい、後回しにしてしまった次第です…

かばん屋の相続 (文春文庫)

池井戸作品で読み残していた「かばん屋の相続」をやっと読みました。 氏の作品を読むのは、かれこれ3年振りですが、やっぱり良いと思いました。 「10年目のクリスマス」などにおける銀行の腐り具合。いかにも氏の特徴的な表現です。これだよこれ!と懐か…

新・資本論 僕はお金の正体がわかった (宝島社新書)

本書は2009年に出版されたもので、ホリエモンもまだ尖ってた頃だと思われ、ところどころ不躾感があったりします。 しかしながら、当時からホリエモンは合理的であって芯があり、生き様にブレがないことがよく分かります。 「お金は信用でありお金が無くても…

愚者の連鎖 アナザーフェイス 7 (文春文庫)

本書は、友人からいただいたもので堂場さん初読でしたが、初読がシリーズ7作目だったため、過去の経緯が分からず、少し戸惑いながら読む形となりました。 総じて、驚くような展開だったり、迫りくるような圧倒感は感じられませんでしたが、描写が丁寧なため…

街場のメディア論 (光文社新書)

本書で得心したのは第一講です。「適性と天職」は探すものではない。まず仕事をする。そのうちに自分にどんな適性や潜在能力があるのかが分かってくる。 そして、与えられた条件のもとで最高のパフォーマンスを発揮するように、自分自身の潜在能力を選択的に…

本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 (SB新書)

ホリエモンの言うことは、いつでも合理的であり、特別でなく、誰でもできるものです。そして、本書に書いてあることを実践すれば、必ず何かが変わると言っています。 要は、やるか。やらないか。それだけです。 バンジージャンプで例えるなら、ただ飛ぶだけ…

ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

本書では、あれこれよからぬことが頭に浮かんでもかまわず書く、考えずに書く、全部そのまま書くことの重要性が説かれています。 とにかく、躊躇せず1頁1分で書きだすことがゼロ秒思考の肝となります。これを実践することで、瞬時に現状を認識し、課題を整…

(146)自分のことだけ考える。: 無駄なものにふりまわされないメンタル術 (ポプラ新書)

ホリエモンが言う"自分のことだけ考える"とは、他人に期待などしない、他人の人生を生きない、自分のやりたいことに集中するなどを意としているものです。 では、私はどうなのかと考えると、他人の目を大いに気にし、こんな風に思われたいなどと考えているこ…

詩的私的ジャック (講談社ノベルス)

犯人が明らかになった後で、事件の顛末を犀川助教授が語る手法は『冷たい密室と博士たち』と同様でした。 ただし、前作ほどの緊迫感だったり、著者特有の仕掛けの深さや読者への投げ掛けの強さなどは、今回それほど感じることはできませんでした。 しかし、…

冷たい密室と博士たち (講談社文庫)

緻密で精緻な森さんの作品は、登場人物の一挙手一投足まで意識を集中して読んでいかなければ、犯人を特定するのは困難であると感じました。 クライマックスのシーンを経て、遂に犯人が明きらかになっても、、、まだ、要領を得ない自分がいました…。 最後まで…

99%の会社はいらない (ベスト新書)

ホリエモンは極めて合理的な人だと感じました。保険をかけず、色んな物をばっさり捨てる勇気があるからこそ、合理主義に徹せるのだと思います。 プライドを捨てれない私は、バカにもなれず、物は捨てれない、着ない服も取っておくタイプであり、総じて、判断…

すべてがFになる (講談社文庫)

森博嗣作品初読です。読了後まず思ったのは、本書はこれまでに読んだことのない作風であったという点です。 全体的に無機質な印象があり、登場人物に対する感情移入はそれほどありません。しかしながら、先の読めない展開、漫然とした状況が逆に惹きつけられ…

頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法

良書と言われる対人関係書の多くは他人に関心を持ち、愛を向けることなどの重要性が説かれています。しかし、これを実践するには困難を極めます。 その点、本書は気軽に取り組める良さがあります。アホの特徴を明確化し、アホに囚われる愚かさを説き、気軽に…