danyromero’s diary

小説のレビューおよび、時々お酒のウンチクもアップしています。

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

モップの精と二匹のアルマジロ (実業之日本社文庫)

キリコシリーズの中でも、本書が最もレベルが高い作品だと感じました。 越野友也の謎の行動の真相は何であるのか。途中、二重結婚詐欺などの予測もしましたが、想定外で、ある意味、衝撃的な結末に満足感を得ました。 なお、近藤さんの長編小説は本書を含め…

モップの魔女は呪文を知ってる (実業之日本社文庫)

キリコシリーズ3作目である本書は、落し込みに対する拘りだったり、捻りが加えられており、前2作よりも力強さを感じる作品でした。 特に『第二病棟の魔女』において、雪美ちゃんの母親がMBPであると考えて間違いないと思わせておきながら、一気・怒涛の…

モップの精は深夜に現れる (文春文庫)

キリコシリーズ2作目の本書は、1作目よりも表現力の巧みさが向上し、また、考えさせる要素が増えており、より興味を惹かれる作品となっていました。 しかしながら、近藤史恵さんの作品といえば、超良作である『サクリファイス』があるため、どうしても出来…