danyromero’s diary

小説のレビューおよび、時々お酒のウンチクもアップしています。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

変身 (講談社文庫)

本書において、作者が伝えたかったのは、先端医療技術に対する警告なのか、或いは、生きるということはどういうことなのかを問うているのか、その意図は、はっきり分かりませんでした。 ただ、私が1つだけ確信したことは、人は仮に脳や心を破壊するような強…

分身 (集英社文庫)

鞠子の章、双葉の章ともに中身が濃く、それぞれの章を抜き出して2作品にしてみても、作品として十分成り立つと思わせるほど力強さが感じられました。 本書において、2人の母親の死の真相等、興味深い点は幾つもありました。 しかし、何よりも興味を掻き立…

下町ロケット2 ガウディ計画

第1章では、不平不満を平気で言動に出す平社員がいたり、或いは、特許を取得するのは我々だと平然と言い放つクライアントがいたりと、実社会でこんな事柄は滅多にお目にかかれないだろうと思わず突っ込みたくなりました。 ところが、第2章以降、そんな突っ…