danyromero’s diary

小説のレビューおよび、時々お酒のウンチクもアップしています。

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))

物語の展開や内容は面白かったのだが、落とし込みへと向かっていく様が前作(白夜行)とよく似ていたため、結末が容易に想像できてしまったのは残念だった。 また、多くの謎を残し過ぎた点に関して、モヤモヤ感が残った。 美冬への成り代わりは震災という偶…

白夜行 (集英社文庫)

本書は冒頭の殺人事件直後から、様々な人物が登場し、年月もどんどん経過し、話の内容もあらゆる方向へと展開します。 中盤過ぎに探偵の今枝が登場すると、俄然、スリリングさが増します。そして、一見すると物語の重要人物と思われる人達が単なる伏線要員で…