むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)
山奥にひっそり建てられた謎の異国調の家において、一冊の少年の日記が発見されます。
日記に描かれている事柄は、その家に残されていた遺品から二十年以上も前に起きた出来事であったと想像されます。ところが、電気も通っていないその家で、日記に描かれた事柄が到底あったとは思えません。
その矛盾は一体どこからくるのか?そもそも、人気のないこの場所になぜその家が建てられたのか?様々な疑問と謎に包まれていて惹きつけられます。
周到に張り巡らされた伏線を経て、その家の存在理由が明らかとなる驚愕の事実は想像を超えるものでした。
読了日:2016年10月23日 著者:東野圭吾