danyromero’s diary

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じぶん・この不思議な存在 (講談社現代新書)

"わたしというものは、他者の他者としてはじめて確認されるものだ"ということが本著者が最も主張したいことだったのだろうか。
確かに"他者にとって意味のある他者たりえているか"を考えてみると、自分が思っている自己価値や自己評価並びに存在感に対して、他人が私の存在を知らなかったり、気にかけてさえいなかったりすると、酷く傷ついたことがあったことを思い出す。
この点において、他者のなかに位置を占めていない不安というものがあるということが実感できる。
ただし、それを踏まえて、どう考えていくべきなのかは分からない部分である。
じぶん・この不思議な存在 (講談社現代新書)

じぶん・この不思議な存在 (講談社現代新書)

 

読了日:2017年4月24日 著者:鷲田 清一

 

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