終わらざる夏 下 (集英社文庫)
異動で通勤時間がめっきり減り読了まで3ヶ月、さらに、そこから2ヶ月経っているため、うろ覚えでのレビューとなります。
偶然出くわしたやくざ者と子ども達、そのやくざ者の子ども達に対する接し方、話し掛けに心が温まりました。浅田氏が描かくやくざ者はいつだって義理人情に熱い好漢揃いであり心が洗われます。
討死した鬼熊、非業の死を遂げた片岡、そして、よもやのシベリア抑留となった菊池、何れも想定外の行く末でした…
かつての氏の作品(『壬生義士伝』、『地下鉄に乗って』、『きんぴか』、『天切り松闇語り』など)では多くの共感を得てきました。しかしながら、ここ十年くらいの氏の作品の落し方には今一つ消化しきれないものを感じています…
読了日:2019年6月30日 著者:浅田次郎
終わらざる夏 上(集英社文庫)
楽園 下(文春文庫)
下巻に入る前、茜を殺害したのは両親では無いのではと睨んでいました。話のオチとして、最後に大どんでん返しによって真犯人が明らかになり、土井崎一家は報われ、新たな歩みが始まるという筋書きを想像していました。
しかし、全くの読み違いでした。考えてみれば、宮部さんがそんな単純な筋書きを用意するわけがありません。
茜を殺害した母親の回想シーンは、殺害も止む無しと納得せざるを得ないものでした。多くが報われない中、滋子と敏子が前を向いて歩み始めたのは救いであり、同時に等の魂も救われたものと確信しています。
読了日:2018年12月25日 著者:宮部みゆき
楽園 上 (文春文庫)
ようこそ、わが家へ (小学館文庫)
かばん屋の相続 (文春文庫)
読了日:2018年10月14日 著者:池井戸 潤
新・資本論 僕はお金の正体がわかった (宝島社新書)
読了日:2018年9月25日 著者:堀江貴文
愚者の連鎖 アナザーフェイス 7 (文春文庫)
読了日:2018年8月20日 著者:堂場 瞬一
街場のメディア論 (光文社新書)
本書で得心したのは第一講です。「適性と天職」は探すものではない。まず仕事をする。そのうちに自分にどんな適性や潜在能力があるのかが分かってくる。
そして、与えられた条件のもとで最高のパフォーマンスを発揮するように、自分自身の潜在能力を選択的に開花させる。
その能力が爆発的に開花するのは、切迫した他者からの懇請によって起こるものであると捉えました。
振り返って、自分自身の社会人人生で大きな力を発揮できたとき、確かにこの状況に近いプロセスが踏まれていたのを思い出した次第です。
著者の父性愛の話、いい話だと思いました。
読了日:2018年7月15日 著者:内田 樹
本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 (SB新書)
読了日:2018年6月25日 著者:堀江 貴文
ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング
読了日:2018年6月11日 著者:赤羽 雄二
(146)自分のことだけ考える。: 無駄なものにふりまわされないメンタル術 (ポプラ新書)
ホリエモンが言う"自分のことだけ考える"とは、他人に期待などしない、他人の人生を生きない、自分のやりたいことに集中するなどを意としているものです。
では、私はどうなのかと考えると、他人の目を大いに気にし、こんな風に思われたいなどと考えていることを自覚せざるを得ません。ときには無駄な労力を使って、演じていた自分がいたことを感じずにいられません。
自分のやるべきことに集中するためにも、一喜一憂しない、感情で判断しない、嫉妬しない、やるべきことに没頭するなどと合わせ、実りのある社会人人生に変えていきたいものです。
(146)自分のことだけ考える。: 無駄なものにふりまわされないメンタル術 (ポプラ新書)
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2018/03/28
- メディア: 新書
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読了日:2018年5月24日 著者:堀江貴文
詩的私的ジャック (講談社ノベルス)
犯人が明らかになった後で、事件の顛末を犀川助教授が語る手法は『冷たい密室と博士たち』と同様でした。
ただし、前作ほどの緊迫感だったり、著者特有の仕掛けの深さや読者への投げ掛けの強さなどは、今回それほど感じることはできませんでした。
しかし、その一方で犀川と萌絵というキャラクターに対する興味深さや魅力はこれまで以上に湧き、2人の関係性が今後どうなっていくのだろうかという楽しみが出てきました。
本シリーズは10作品あり、その面白さ、奥深さは、この程度ではないはずです。大いなる期待を持って次作に突入したいと思います!
冷たい密室と博士たち (講談社文庫)
読了日:2018年4月15日 著者:森博嗣