danyromero’s diary

小説のレビューおよび、時々お酒のウンチクもアップしています。

真夏の方程式 (文春文庫)

殺害の一端として利用された事実を知ってしまった恭平少年。それも、身内の人間に利用されてのことです。

恭平少年の心には、生涯、誰にも言えず、癒されることの無い深い傷が刻まれることになると思いました。ところが、湯川の次の一言によって、この救いようのない状況に光明を与えてくれました。

「私は君と一緒に同じ問題を抱え、悩み続けよう。忘れないで欲しい。君はひとりぼっちじゃない」と。

シリーズが進むごとに人間臭さ、人情味が増していく湯川。少年が何れ答えを出す日がくるとき、言葉通り、湯川が最善を尽くす姿が目に浮かんできます。 

真夏の方程式 (文春文庫)

真夏の方程式 (文春文庫)

 

読了日:2016年12月4日 著者:東野圭吾

 

にほんブログ村 小説ブログ 長編小説へにほんブログ村 酒ブログ 酒のウンチクへ