danyromero’s diary

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宰領: 隠蔽捜査5

本作における誘拐事件には臨場感とスリリングさがあり、本シリーズの中で最も引込まれました。

一体犯人はどうやって議員を誘拐したのか?本事件は複数犯による犯行なのか?そして、誘拐犯の真の目的は何なのか?等の考えさせる要素がたくさん盛り込まれていたことも引込みの要因になったのかもしれません。

ただ、いつもながら、物語の進行が竜崎視点だけの描写であり、同僚等の心理描写が無いのは、若干、物足りなさも感じます。

一方で、竜崎視点だけで描かれていることが、竜崎の魅力や存在感を高め、共感できる要素になっているのかも知れません。

宰領: 隠蔽捜査5

宰領: 隠蔽捜査5

 

読了日:2015年4月22日 著者:今野敏

 

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