Shelter(シェルター) (祥伝社文庫)
本書においては「心の痛み」を感じずにはいられない作品でした。
なぜ、私自身が痛みを感じるのか。歩と恵との関係における痛みは、傷つけてしまった一言や行動に対する後悔や胸に残る遣る瀬無さです。
私自身、家族や兄弟との間で、後悔している一言や後悔している行動があります。家族や兄弟だからゆえ、未だに謝れず、心の奥底に何とも言えない遣る瀬無さが残ったりしています。
しかし、苦い記憶は忘れられなくても、家族や兄弟を大事に思う気持ちに偽りはありません。本書は「心の痛み」を通じて家族や兄弟の大事さを再認識させられる一冊でした。
読了日:2015年11月1日 著者:近藤史恵