danyromero’s diary

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詩的私的ジャック (講談社ノベルス)

犯人が明らかになった後で、事件の顛末を犀川助教授が語る手法は『冷たい密室と博士たち』と同様でした。

ただし、前作ほどの緊迫感だったり、著者特有の仕掛けの深さや読者への投げ掛けの強さなどは、今回それほど感じることはできませんでした。

しかし、その一方で犀川と萌絵というキャラクターに対する興味深さや魅力はこれまで以上に湧き、2人の関係性が今後どうなっていくのだろうかという楽しみが出てきました。

本シリーズは10作品あり、その面白さ、奥深さは、この程度ではないはずです。大いなる期待を持って次作に突入したいと思います!

詩的私的ジャック (講談社ノベルス)

詩的私的ジャック (講談社ノベルス)

 

読了日:2018年5月20日 著者:森博嗣

 

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